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2025/2/12
現代のビジネスにおいて、Webアプリはサービスの拡張や業務効率化に欠かせない重要ツールとなっています。
この記事をご覧の経営者や担当者の方の中には、
「自社でWebアプリを開発して、ビジネスを加速させたい」
と考えている方もいるでしょう。
しかし、そもそもWebアプリとは何なのか、そのメリットやデメリット、開発で使用される主要な言語などを正しく把握しておかなければ、開発の準備を進めることは難しいかもしれません。
そこで今回は、Webアプリの基本的な概要から代表的な開発言語、そしてビジネスを加速させるためのポイントまで、最新のトレンドを交えながら詳しく解説していきます。
Webアプリとは、Webブラウザを通して利用するアプリケーションのことです。
スマートフォンアプリ(ネイティブアプリ)のように、端末に直接ソフトウェアをインストールする必要はなく、インターネットに接続できる環境があれば、PCやスマホ、タブレットなど、どんなデバイスからでも利用できます。
Webアプリの活用例としては、
など、私たちの生活・ビジネスシーンのあらゆるところで使われています。
Webアプリはさまざまな分類方法がありますが、大まかには以下のような種類があります。
ユーザーの入力内容やデータベースの情報に応じてページの内容が変わるWebアプリ。
例:ECサイト、ブログ、掲示板、会員制サイトなど
表示内容が固定されており、大きなデータベース連携を必要としないWebアプリ。
例:企業のコーポレートサイト、ポートフォリオサイトなど
ページ遷移をほとんど行わず、必要なデータだけを非同期的に読み込むことで操作感を高速化したアプリ。
例:Gmail、Googleマップ、Treasure Dataのダッシュボードなど
リンクをクリックするたびに新しいページを読み込む形式のWebアプリ。
例:ニュースサイト、ブログサイトなど、ページ数が多いサービス
ネイティブアプリのようにホーム画面にアイコンを追加し、オフライン環境でも一部機能が使えるなど、Webアプリとネイティブアプリ双方の特徴を兼ね備えた手法。
サーバー側でHTMLを生成してからブラウザに送信する手法。初期表示が速く、CSR(Client-Side Rendering)と比較してSEOにも有利とされる。
あらかじめビルド時に静的なHTMLを生成し、サーバーやCDN上に配置する手法。超高速な配信が可能で、セキュリティリスクも比較的低い。
Webアプリとしばしば比較されるのが「ネイティブアプリ」です。両者の最大の違いは、利用経路にあります。
Webアプリ | ネイティブアプリ | |
---|---|---|
インストールの有無 | ブラウザアクセスのみで利用可能 | 専用のアプリを端末にダウンロード・インストール |
デバイス依存性 | 各種OS・ブラウザがあれば動作しやすい | iOS/Androidなどプラットフォームごとに別々に開発が必要な場合が多い |
更新方法 | サーバー側の更新のみで最新バージョンを提供 | ユーザーによるアプリの更新(再ダウンロード)が必要 |
主な利用場面 | ECサイト、SNS、クラウド管理ツールなど、Web特化のサービス全般 | ゲーム、GPS連動アプリ、端末機能を活用する多機能アプリなど |
Webアプリには、以下のようなメリットがあります。
これらのメリットから、サービスの立ち上げや小規模〜中規模のビジネス展開においては、Webアプリの方が開発・運用ともに負担が軽い場合があります。
一方で、Webアプリには以下のようなデメリットもあります。
Webアプリは、フロントエンド(クライアントサイド)、バックエンド(サーバーサイド)、そしてインフラ(サーバー、ネットワーク、クラウド環境など)の3つの部分から成り立っています。
ユーザーが直接目にし、操作する画面部分をフロントエンド(クライアントサイド)と呼びます。
デザインやUI/UXを司り、見やすく分かりやすい画面を提供することで、
などに大きく貢献します。
ユーザーが何らかの操作を行った際、データベースへの問い合わせやビジネスロジックの実行を行うのがバックエンド(サーバーサイド)です。
Webアプリの多くは、ユーザー情報や商品データ・投稿データなどをデータベースで管理します。
データベースはアプリの心臓部ともいえる存在で、以下のような役割を担います。
代表的なデータベースとしては、MySQL、PostgreSQL、MongoDB、SQLiteなどがあります。
フロントエンドでは、以下の3つの言語が主軸になります。これらは「Webアプリの見た目」や「ユーザーとの対話」を作り上げる基盤です。
さらに最近では、TypeScriptというJavaScriptを拡張した言語が人気を集めています。型定義があることでバグを減らし、大規模開発でも保守しやすい点が評価されています。
また、ReactやVueといったフレームワークやライブラリを用いることで、開発効率を高めることができます。
フレームワーク/ライブラリ | 特徴 |
---|---|
React | Meta(旧Facebook)が開発。コンポーネント指向で拡張性が高い |
Vue.js | 学習コストが比較的低く、軽量・高速。日本語ドキュメントも充実 |
Angular | Googleが開発。大型プロジェクト向けで、厳格な構造と強力な機能を提供 |
Svelte | コンパイル時に効率化するため、軽量かつパフォーマンスに優れる |
Next.js / Nuxt.js | それぞれReact/Vueに特化したフレームワーク。SSR(サーバーサイドレンダリング)やSSGに強い |
バックエンドでは、以下のプログラミング言語が代表的です。
ユーザーが直接目にすることはありませんが、サービスの中核を支えています。
言語 | 主要フレームワーク | 特徴 |
---|---|---|
PHP | Laravel, CodeIgniter | 生産性が高く、学習コストも比較的低い。Laravelはモダンで拡張しやすい構造を持つ |
Ruby | Ruby on Rails | “Convention over Configuration”の理念で、素早い開発・試作が可能 |
Python | Django, Flask | Djangoはバッテリー同梱で機能充実、Flaskは小規模〜中規模向けで拡張性が高い |
JavaScript | Node.js + Express, NestJS | 1言語でフロント〜バックエンドまで開発できる。非同期処理に強く、リアルタイムアプリにも最適 |
Go | Gin, Echo | 高速処理に優れ、シンプルな構文で大規模システムの開発にも向いている |
自社でWebアプリを開発してビジネスを加速させたい場合、以下の点を意識することが重要です。
Webアプリは、ビジネスを拡張し、競合他社との差別化を図るための強力なツールです。しかしながら、
といった悩みを抱える方も多いでしょう。
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